いとしのテリー

一関商工をドロップアウトしてから、抜け殻の２年が始まった。

でも、その２年間がまんざら抜け殻とは言えんのだよ。

好きな人に歌を作ったり、自主コンサートをしたり・・・

初めての自分のエレキ、テレキャスターに出逢ったり・・・

あ！、なんでもない事を思い出した・・・

”その２年の間、当時、ＴＢＣラジオで「希望音楽会」という番組があって、よく好んで聞いていた。

（午前１０時ころにやってた番組だったかな？定かではないが・・）

なんか、いっぱいリクエストハガキを出して、名前を呼ばれたりした。

そして、時計付のラジオまで当たってしまうほどの熱狂ぶりをみせるのだった笑。”

岡崎とみこさん、ありがとう！

まぁ、そんな事はどうでもよい。

兄貴の就職。

僕は兄貴の初月給で、グレコの５万円の黒いテレキャスターカスタムを買ってもらった（否、買っていただいた笑）

これには、エピソードが、まぁ、いろいろあるのだが、

兄貴「ギター、なにがいい？」

当時の僕は、ディランと拓郎一辺倒だったので、「テレキャスター」と他の機種に目もくれることもなく

即座に答えた。エレキといえばテレキャスターだろ？ってなもんよ。

僕は、白いテレキャスターが欲しかったのだけれど、ローカルな楽器屋に、白いテレキャスターがなくて兄貴が買ってきたテレキャスターは黒い「テレキャスターカスタム」と言う奴だった。

アンプは、もち、ラジカセよ爆。

嬉しかった・・・・・

考えてみりゃ、レスポールやストラトキャスターなどに目もくれていなかった頃の僕は、一番、僕になれていたような気がする（かっこよさに自己陶酔　笑）

しかし、年を重ねると同時に、レスポール、セミアコ、ストラト・・・と浮気をしていくわけなのだが・・・

僕のエレキな生活はこうして始まった。

エレキと言えども、やってることはディランや拓郎なのでカッティングオンリーワンよ笑。

（いまでいうところのパワーコードってやつか　笑）

あれから、４０年・・・・・

僕はまたテレキャスターを愛用している。

（震災ですべてを失い、ほとんどの楽器を失くした僕が欲しいのはやっぱりテレキャスターだったんだよ）

あぁ、いとしのテリー・・・

シンプルなデザイン、コントロールだってこれ以上なにもいらない。

テレキャスターってやつは、僕を一番狂わせてくれる。